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私が小学生だった頃(昭和50年代)、ちょっと離れた友達の家に初めて遊びに行きました。
帰りに、その子の家に忘れ物をしてきたことに気づき引き返しました。 友達の家の玄関のドアを勢いよく開けると、何だかさっきと様子が違う。 中をのぞくと、知らない子がお茶の間でテレビを見ていて、私に気がつきびっくりしたような顔をしていました。
間違えて違う人の家の戸を開けてしまった…!
ごめんなさいも言わず、とっさに玄関をぴしゃりと閉め、2−3軒先の友達の家に向かいました。
あの当時は、同じような一階建ての小さな貸家が敷地内に何件も建てられている場所があちこちにありました。 そして当時は、うちもよその家も、家に誰かいる時は玄関のカギは開けっ放しでしたね。
同じく小学校低学年のころ、また別の友達の家に遊びに行きました。 当時、我が家は小さな平家住まいで、2階建てのその子の家にドキドキワクワクしました。
その日、家にはその子のお母さんがいて、2階で何か家事か作業をしていたようです。 途中、友達が2階に上がっていき、私は1階の居間で待っていました。 少ししてから、友達が2階から「○○ちゃーん(私)、ちょっと2階に上がってきて〜」と呼ぶ声が聞こえました。
とっさに何だか「怒られる!」という気がしました。 気づかない間に私が何か悪さをして、友達が2階にいるお母さんに言いつけに言ったんだ、そしてきっと怒られるんだ、となぜか思ってしまいました。
私が返事ができないでいると、再び「〇〇ちゃ〜ん?」という友達の声。
怖くなって、そのままそ〜っと逃げ帰ってしまいました。。
2階建ての家に住んだことのなかった私にとっては、2階はなんだか未知の世界だったのです。 足を踏み入れてはいけない、というような。 家に帰って母にその話をし、母が後日友達のお母さんにお詫びをし、何のことはない、ただ2階でお母さんと一緒に遊ぼう、という話だったそうです。 今では笑い話になりましたが。
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