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今年子供が大学に入りました。
ですので昨年、一昨年とそりゃーもう、猛烈に大学や奨学金について勉強したものです。
で、結論から言うと、他の方も言われているように、卒業生全員が100%以上の奨学金をもらうだなんて、あり得ない話です。あったとしても非常に特殊。一般的ではなさすぎます。
メリットベースの奨学金についても、他の方が書いている通り。オリンピックレベルのスポーツであるとか国内トップレベルの何か才能を持っているとか、お勉強にしてもよほど(全米トップ5%くらい)優秀でないと、そうそうもらえるものではありません。
州立大学にはオーナーカレッジという制度がある場合が多く、成績優秀者はオーナープログラムで少人数制の特別講義を受けられ、授業料や寮費が免除になったり減額になったりします。が、これもまた狭き門で、特に学費の免除などはやはり家庭の経済状況が大いに関係するようです。
子供の同級生にヒスパニック(主に中南米の出身者やスペイン語圏の文化を背景に持つ人)でシングルマザーのお子さんで成績優秀者がおりましたが、名だたる大学からたくさん合格をもらい、大変羨ましい状況でした。が、それでも全額免除となる大学は一校もありませんでした。お母さんの収入が最低ラインの8万ドルを超えていたようです。
このエリアでは年収8万ドル以下では暮らしていけないので当然のことですが、ギリギリの生活だったようです。このお子さんやお母さんのがんばりをよく知っていますので、私立の大学が一律8万ドル、7万5千ドルといった貧困ラインを設けることに、少し不公平感を感じます。
このお子さんは、結局一番奨学金の多かった私立の大学に進学しましたが、州立よりもはるかに良い奨学金が出たそうです。とはいえ寮費は全額自己負担です。
高校は、どんな学校であれ多かれ少なかれ進学セミナーを開催します。私立だから進学指導が手薄いとか、そんなことはないと思います。
それに個別にカウンセラーとアポイントを取って相談することもできますし、大学フェアのような場では、大学が説明会を実施します。キャンパスツアーもありますし、ネット時代の今、いくらでも大学の情報は得ることができますよ。
それから、ミシェルオバマは元々成績が優秀で(お兄さんも)、兄弟で飛び級するほどだったそうです。地元の高校ではAPクラスなどの選択もあまりなかったでしょうし、彼女達の才能に見合うような授業は受けられなかったでしょうから、マグネットスクールを選択したんだと思います。ちなみに学部はイエールではなくプリンストンですね。その後大学院はハーバードに行き弁護士になったのですから、マグネットスクールに行ったからアイビーに行けたのではなく、彼女の自頭がずば抜けてよかったということです。
普通の人ではありませんから、あまり参考にならないと思います。
トピ主さんのご質問に戻りますと、もう決めてしまったのであれば周りがなんと言おうが仕方ないと思います。しかし私立を勧める人が多いということは、全員が奨学金で進学するという不可思議なマグネットスクールが、私立より素晴らしい学校ではない、という認識があるのかもしれませんね。
まだお子さんは6年生。そのあたりのことをもう少しよく調べ、チャンスがあるなら転校も視野に入れた方がいいのかもしれません。年齢が上に行くに従って、お友達関係は本当に大事になってきます。
ヒスパニックという言葉をご存知ないことに少し驚きましたので、きっと他にもご存知ないことが多いように思います。こうしてここで質問されたのも意義のあることだったと思いますし、これからも色々な人の意見をよくお聞きになることをお勧めします。
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