|
私もDACAに関しては、一回きりの恩赦的にそれなりのビザ(もちろん市民権ではなく)を与えても良かったのではと思っています。ただ今後恩赦はあり得ないということを強調した上で、というのが重要ポイントですが。
不法移民問題に関して一番重要なのは、市民あるいはビザ保持者としての社会の中できちんとデータのない人々の存在をなるべく減らすということだと思います。不法移民が社会の中にきちんと組み込まれず、市民と同じルールに従って生きていないということが問題だからですね。例えば車の免許や保険を持っていなかったり、犯罪者としての履歴がきちんと記録されていなかったり、税金をきちんと払っていない、などということです。
だから不法移民として存在するよりは、DACAとしてきちんと把握されている方が社会にとっては有益なことです。ただ、じゃあ不法移民にもみんな市民権与えればいいじゃないか、というとそういう簡単な話でもない。そこには福祉システムの問題があるからです。
だからトランプの判断が間違っているとも思わないです。法治国家だからさんが言うようにそもそもDACA自体が違憲なプログラムです。オバマ政権下を含め現代アメリカでは、違法な数々のことが「可哀想」だけを理由にあまりに許されて来すぎたと思います。サンクチュアリーシティなども同様の問題ですよね。
Compassionって非常に大事ですが、福祉厚生のシステムやプログラムを作るたびに、それをAbuseする人々が必ずいることが大きな問題だと思います。例えばAnchorChildの問題だって、シングルマザーへの福祉やオバマケアだって、当初の目的は非常に正義にあふれる、人間として正しい方針だと思いますよ。でも、現実社会は理想の中の世界ではないです。必ずシステムを悪用する人が出てくる。「私だって楽してその恩恵に預かりたい」と思うのが人間の自然な感情です。
DACAも、「子供を連れて不法入国しても良い、子供はいづれアメリカ政府が許してくれる」という前例を作ってしまえば、子連れで不法入国する人がますます増えるでしょう。そしてそういう親子がまた将来困難な状況に陥ることになるわけです。違法なことは違法なのだときっちり宣言することがお互いの為だとも思いますよ。
|
|
|