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サウスカロライナ州のグリーンビル近郊在住で100%ピークの場所です。
裏庭が湖畔なので空にかかる木や建物が一切無く、幻想的な風景を見ることができました。湖畔伝いのご近所さん何件かは、裏庭をボランティア開放したそうで結構な人が集まってました。
午後1時過ぎから始まったので、太陽の位置がほぼ真上で、雲一つない晴天でしたから、根性無しの私は暑いし首は疲れるはで15分おきくらいにチラチラ見てました。
100%ピークの前後は、周りにつられて続けて4分位見てたと思います。
完全に隠れるほんの数秒前に、辺り一面がサ―っと暗くなりました。
真っ暗闇ではなく、日没後の薄暗い景色というか、日の出直前のような感じでした。
その時点で日食眼鏡を通した様子は、真っ暗な中に細い光の輪が見えるだけでした。
ふむ。これが100%の皆既日食か。なんとなく感動という気分では無かったです。
ところが、周りの人は思い思いに感動の言葉を発してるのです。
そんなに感動?と思い、日食眼鏡をずらして辺りを見回すと、ほとんどの人が日食眼鏡を外して肉眼で見てました。私も恐る恐る日食眼鏡をずらしてみると、なんとまったく眩しくなく、地面に近い空と湖面はほぼ真っ暗で、空の上の方は濃いブルーグレーでした。そこにポッカリと細い細い光の輪が浮いてました。
私も思わずWOWWWWWと声が出てしまいました。
そして一部から、光の粒がはじけるように出ました。
ぜんぜん眩しくなかったのですが、なんとなく怖くて日食眼鏡と肉眼とでチラチラ交互に見てました。ああこれが、ダイヤモンドリングなんだ!と感動しました。
そしてダイヤモンドリングは、真下の湖に薄っすら映ってました。それがまた、なんとも言えない景色でした。あちこちで歓喜や感動の言葉が聞こえてましたが、しだいに人の言葉が消えました。あまりの幻想的な風景に誰もが沈黙してるという感じでした。
その間たぶん1分半位だったと思います。10分もすると空の明るさが戻り、湖畔を取り巻く木立から野鳥が大勢飛び立っていきました。それも不思議に感じました。
生きてる間に経験できて良かったと思いました。
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