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PBSで、Ken BurnsのThe Vietnam War ドキュメンタリーを見ている方いらっしゃいますか?
アメリカがこの戦争に巻き込まれた経由、撤退しようにも政治的に撤退できなくなった理由、上層部に良い報告しかしない将軍、戦場の現実と広報ニュースのギャップが広がる過程、戦争の残虐さ、死者そしてまた死者。見る度に画像や歴史の重みに圧倒されています。
「この戦争は絶対に勝たなくてはならない」と公式に表明している政治家達が、プライベートな会話では戦争に勝算が無いことを認めているテープが印象的でした。
ベトナムから米軍を撤退させるべきかどうかの政治論争や成り行きが、現在のイラクやアフガニスタンのそれと一部重なるのも興味深いです。
うちの庭師さんが、お父さんも軍人で、彼もマリーンとしてベトナムに行った経験があり、ドキュメンタリーで若い人達が軍に志願する話に同調して「あの頃は、国のため、名誉のため、志願するのが当たり前だったんだ。国を信じていたし、大統領が勝算の無いと知った戦争に事自国の兵士を送り込むなんて、想像もしなかった。戦死した兵士の話が出る度に、『あれは自分だったかもしれない』と思わずにはいられない」と言っていました。
職場でもこのドキュメンタリーの話が出たのですが、南ベトナムから難民としてやってきた人がいて、「元ベトコンやコミュニスト側の話を聞いて信用するなんて信じられない」とひどく怒っていました。生活や住処、家族や母国を亡くす壮絶な体験をしてきた人は、まだ心の傷の痛みが生なましく残っていることも思い知らされました。
ご覧になった皆さんはどう思われしたか?皆さんの周りではどんな感想が聞かれますか?
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